カルロス・ゴーン被告がレバノンへの逃亡出国していたことで連日世間がざわついています。
逮捕した人物をみすみす海外への逃亡を許して逮捕できなくなったわけですからね…当然のことではあります。
年が明けた2020年1月7日、ゴーン被告の妻であるキャロル夫人に逮捕状が出たとの報道がありました。
しかし、この嫁のキャロル夫人への逮捕状は意味ないのでは?ということも言われています。
この記事では、その『キャロル夫人への逮捕状が意味がない理由』についての情報をまとめています。
ゴーンの妻キャロルはすでに逃亡出国済み?
ゴーン被告の妻であるキャロル夫人への逮捕状の意味がない理由の最も大きな原因となっているのが『妻のキャロル夫人は既に日本には居ない』ということ。
「え…?」ってなりますよね。
ゴーン被告の逮捕については、2018年11月19日の逮捕以降ずっと続いている問題ではありましたが、正直そこまで深い関心を持っていたという方は多くないんじゃないでしょうか。
実は、ゴーン被告の妻であるキャロル夫人は『2019年4月の時点で既にフランスへ出国』していたんです。
東京地検特捜部が日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(65歳)の妻に参考人として任意聴取を要請したが応じず、フランスに出国していたことが7日、関係者への取材で分った。
妻は日産資金の一部が流れた会社の代表。
特捜部は裁判官が妻を呼び出して尋問を行うよう東京地裁に請求した。
アメリカor韓国であれば、日米で引渡し条約が結ばれているため逮捕状は効力を持ちますが、フランスはその限りではありません。
つまり、引渡し条約を結んでいない国へ出国した時点で逃亡を許してしまっているんです。
なぜキャロル夫人は出国できた?
では、「そもそもなぜキャロル夫人は出国出来たのか?」ということが気になります。
当然、出国&入国する際にはパスポートが必須。
そのどうやっても除外できないパスポートの門を一体キャロル夫人はどうやって潜り抜けたのでしょうか。
当然、事前に検察は逃亡出国されないためにキャロル夫人のパスポートを押収していました。
そう、”レバノン”のパスポートは。
勘の良い方はもうおわかりでしょう。
『キャロル夫人は複数のパスポートを所持していた』ということです。
出国する際に使われたパスポートはアメリカのパスポートだと言われています。
結論として「普通にパスポートを使って出国した」ということに。
これもまた「え…?」となってしまうような内容ですが…。
日本の検察は「レバノンのパスポートを押収して安心していた」のでしょうね。
これは完全に検察の落ち度というほか無いかと…。
キャロル夫人の複数のパスポートをなぜ押収出来なかった?
では、なぜ日本の検察は複数のパスポートを押収出来なかったのでしょうか?
それには現状のパスポートの仕組みの欠陥も関係しているようです。
外国人であるキャロル夫人がどこの国のパスポートをいくつ所持しているかということを確認するためには、世界各国へいちいち照会しなければいけません。
日本の外務省には問い合わせてもわからない内容なんだそうです。
これが、現状のパスポートの仕組みの欠陥と言った部分です。
まぁでも、その手間がかかる照会も本来であればしなければいけないのが検察だとは思うのですが…。
検察も人間ですから、レバノンのパスポートを押収したことで安心してしまったのかもしれませんね…。
もちろん、押収の際にはキャロル夫人の身の回りから直接押収されましたが、キャロル夫人は事前にアメリカのパスポートを別の場所へ隠していたのだろうとも言われています。
そのため、検察はキャロル夫人の複数のパスポートを押収出来なかったんだろうとされています。
ゴーンの嫁キャロルに逮捕状が出るが「遅い」の声
2020年1月7日に出たゴーン被告の嫁のキャロル夫人への逮捕状。
この逮捕状が出たという報道を受けてネット上では…
今さらなんやねん。恥の上塗りちゃうの?
東京地検、ゴーン被告妻に逮捕状 地裁の証人尋問で偽証疑い https://t.co/tbLLT1NDkO— 吉田弘之(サポートライフ) (@0122Hirobon) 2020年1月7日
東京地検特捜部はそう来たか。彼女は米国籍を持っているが日米間には犯罪人引渡し条約がある。ゴーン氏夫妻は米国に行きにくくなるな。#カルロスゴーン #キャロル #犯罪人引渡し条約 #東京地検特捜部 #偽証 #逮捕状
偽証容疑、ゴーン被告妻に逮捕状=東京地検特捜部 https://t.co/kVOcDMIL3Z
— 嶋田やすなが (@YasunagaShimada) 2020年1月7日
二度と日本に来ないであろうやつに逮捕状とかクソダサいなwww
【速報】ゴーンの妻キャロル婦人に逮捕状wwwwwwwwww – VIPPER速報 | 2ちゃんねるまとめブログ https://t.co/BPFgbrXUsV
— tamon (@tamon25) 2020年1月7日
恥の上塗り
東京地検、ゴーン被告妻に逮捕状 地裁の証人尋問で偽証疑い(共同通信) https://t.co/RTMjlLEMPO
— CBJapan (@CBJapan1) 2020年1月7日
今更遅いんじゃバカタレ
ゴーン被告の妻・キャロル容疑者に逮捕状 https://t.co/WZ3D8xl5ju
— ピロピロ電( ・🐽・ ) (@kmtr645645645) 2020年1月7日
遅い!
【速報】ゴーンの妻 キャロル夫人に逮捕状 東京地検 | 保守速報 https://t.co/b3IYW7yFOz
— 【ヒッシー】HISY【Ver.2.04】 (@hisy_64) 2020年1月7日
逮捕状が出たことについては賛同する声も多く見られましたが、「もう遅い」という声が非常に多いです。
先ほどもお伝えした通り、キャロル夫人は既にフランスへ逃亡出国してしまっているわけですからね…。
批判的な意見が多く出てしまうのも仕方のないことかと思います。
キャロル夫人への逮捕状は意味がない?
では、ゴーン被告の妻であるキャロル夫人への逮捕状は全く意味がないのか?
それに対する回答は「少なからず意味はある」ということになるかと。
今後、もしキャロル夫人が日本あるいは韓国やアメリカへ入国した際には、引渡し条約によってキャロル夫人の身柄を拘束出来る可能性はあります。
ただ、みすみす逮捕されに来るような行動をするとは考えられないことから「実質的には意味がない」と言われているわけです。
余談ですが、キャロル夫人はこれまでに何度も日本の捜査について批判的な意見を発信しています。
その度々のキャロル夫人の発信を受けて、滞在しているであろうフランスや各国も日本のそういった捜査制度についての批判的な意見を持ち始めています。
現状では、日本の検察は逮捕した人物に海外へ逃げられた&批判を受けているというかなり良くない状況にあります。
これは解決にはかなりの時間を要しそうな流れと見ています。