特撮ヒーロー番組として異例の人気を誇った『快傑ズバット』。
「視聴率が良すぎたから」という驚きの打ち切りの理由としてニュースが出て話題になっていますね。
ただ、「視聴率が良すぎたから打ち切り」というのがどうにも腑に落ちなかったので、この記事ではそんな疑問についてまとめています。
快傑ズバットの打ち切りの理由「視聴率が高すぎた」に疑問
ヤフーニュースに出ていたニュース記事のタイトルはこんなタイトル。
1977年放送『快傑ズバット』打ち切りの理由は「視聴率が良すぎたから」
『快傑ズバット』とは、1977年に放送された当時大人気だった特撮ヒーロー番組。
記事中の文章でも、「人気番組だった快傑ズバットが打ち切りになった理由は視聴率が良すぎたから」という内容で終わっています。
しかし、私はこの記事を読んで単純に疑問に思ったんです。
「快傑ズバットが打ち切りになった理由、視聴率じゃなくない?」
と。
本当の打ち切りの理由は「グッズ売上の低迷」?
ニュース記事によれば、
メインライターを務めた長坂秀佳氏が理由を尋ねたところ、「数字(視聴率)が良すぎたから」という驚きの答えが返って来たそうです。
引用:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200129-00010000-magmix-ent&p=2
とのこと。
しかし、その後の文章では
特撮ヒーロー番組は子供向けのおもちゃを売って利益を出すものなのですが、視聴者の年齢層が想定よりも高く、人気があるのに売れ行きが良くなかったので終了せざるを得なかったのです。
引用:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200129-00010000-magmix-ent&p=2
との記述がありました。
ということは、打ち切りになった理由は視聴率が良すぎたからではなく『グッズの売れ行きが悪くて利益が出せなかったから』が本当の打ち切りの理由になるのでは、と。
視聴率が良すぎることによるデメリットが、グッズの売上の低迷に繋がるとは思えないんですよね…。
ニュース記事にもあるように、たとえ視聴者の年齢層が高く子供向けのグッズが売れなかったとしても、打ち切りの理由が「視聴率が良すぎたから」には繋がりにくい。
ならば他にどんな理由があったのかと考えると、「視聴者層に合わせたグッズ販売に方向転換出来なかったから」というのが一番しっくりくる打ち切りの理由ではないかなと考えます。
もちろん、時代背景も要因にはあるかとは思います。
ただ、特撮ヒーロー番組の利益をあげる場所がグッズしかないのであれば、その視聴者層に合わせた商品ラインナップへ変更するのは特別なことではありませんよね。
あとは、当時の情報技術では「視聴者の年齢層が想定より上」ということを打ち切りになるまで知ることが出来なかったという可能性もありそうです。
快傑ズバットはなぜそこまで人気だった?
では、当時大人気だったとされる『快傑ズバット』はなぜそこまで人気だったのでしょうか。
というわけで、人気の理由を調べてみました。
現代ではなかなか見られないスリル感がある演出
ズバットのなにがおもろいかって芝居の狂気的テンションもそうだが、爆発が近くて火薬が多いので画が危ないのと、子供と動物の命が軽いってのがおもろいのだ。
1977年放送『快傑ズバット』 打ち切りの理由は「視聴率が良すぎたから」(マグミクス) – Yahoo!ニュース https://t.co/6u8qD28a3C
— 鷲谷憲樹 (@nwashy) 2020年1月29日
快傑ズバットの人気の1つは、良くも悪くも規制が整えられてしまったことで今ではなかなか見ることができなくなった『リアルなスリル感がある演出』が快傑ズバットの魅力の1つと感じている方が多いようです。
確かに、近頃テレビ番組ではそういったリアルなスリル感のある演出はほとんど見られなくなりましたよね。
演じた宮内洋の演技
快傑ズバットの魅力は、主演の宮内洋さんの演技にも多くの声が寄せられています。
おお、「打ち切りの理由」がトレンドにあがってるの、ズバットの記事のことなのか
早川健がショベルカーのバケットの上で白いギターを弾くシーンとか最高ですよ pic.twitter.com/wOiNLb2f1w— カドロ (@e_kadoro) 2020年1月29日
このように、自らの目的の為ならばどんなこともやってのける宮内洋さん演じる早川健の破天荒な生き様も人気の要因でしょう。
さらに、主人公の早川健を演じていた宮内洋さん、早川健を心底楽しんで演技をしていたそうです。
そんな宮内洋さんの楽しくて仕方ない雰囲気が映像から視聴者へと伝わったことで、さらなる人気を呼んだのではないかなと思います。