YouTubeの動画は2.2億回以上もの再生回数を記録し、大ヒットしているYOASOBIさんのデビュー曲「夜に駆ける」。
この記事では、以下の内容について情報をまとめています。
- YOASOBIの「夜に駆ける」が規制対象ってどういうこと?
- 「夜に駆ける」の意外な規制理由
- 「夜に駆ける」の規制範囲
- 「夜に駆ける」以外の過去に規制された楽曲
- 「夜に駆ける」の規制に関するみんなの反応
YOASOBIさんの「夜に駆ける」の規制範囲やYouTubeで規制された意外な理由についてまとめています。
YOASOBI「夜に駆ける」動画がYouTubeで規制対象に
2021年5月30日にYouTubeで公開されていたYOASOBIさんの夜に駆けるのMVが規制対象になりました。
現時点で2.2億回以上の再生数を誇る動画が規制対象になったことで、瞬く間にネット上で話題に。
状態としては、
規制はされているが、「理解した上で続行する」というボタンを押せばこれまで通り再生することが可能
という状況です。
「夜に駆ける」が規制された理由はなぜ?
これだけの人気楽曲であるために「規制対象になるような楽曲だったんだ」というギャップが衝撃の大きさに繋がりました。
では、一体なぜ「夜に駆ける」は規制対象になってしまったのでしょうか?
ここからは、その具体的な原因についてまとめています。
「夜に駆ける」のMVの演出が原因か
結論としては、「”夜に駆ける”のMVの動画演出が原因ではないか」と考えられます。
この根拠は、以下です。
- 他の「夜に駆ける」の楽曲を使用した動画は通常通り再生できること
- 通常通り再生できる動画には、しっかり動画のコンテンツIDに「夜に駆ける / YOASOBI」が登録されていること
「コンテンツID」とは?
YouTubeの著作権管理ツールの1つです。
今回の楽曲を始め著作権があるモノにはコンテンツIDが割り振られ、著作権の所有者を明らかにすることが出来ます。
つまり、YouTube側も「この動画で使用している楽曲はYOASOBIの”夜に駆ける”であると認識している」ということです。
「MVの夜に駆ける」は規制され、「その他の夜に駆けるの楽曲のみを使用した動画」は通常通り再生できる。
この状況から、夜に駆けるが規制された原因は楽曲ではなくMVの動画演出にある、と考えるのが妥当です。
例えば、「THE FIRST TAKE」にアップされている「夜に駆ける」の動画は通常通り再生可能です。
「夜に駆ける」の規制範囲について
MVの具体的な規制の原因となった理由の考察を紹介する前に、知っておきたい大事な情報があります。
それが、「今回の”夜に駆ける”の規制範囲」です。
- MVが規制されたのはYouTubeのみ
- 規制されても、制限設定をされているアカウント(子供がメイン)じゃなければ再生可能
5月21日時点では、規制対象となったのはYouTubeにアップされている動画のみ。
他サイトにアップされている夜に駆けるのMVはこれまで通り再生可能です。
「夜に駆ける」規制の件、ご心配をおかけして申し訳ありません。Googleさんともお話合いしているので、見守ってていただけたら幸いです。
ちなみにYOASOBIのMVはニコニコ動画やビリビリ動画にもあります☺︎— YOASOBI (@YOASOBI_staff) May 30, 2021
YOASOBIさん本人もツイッターで投稿されています。
「夜に駆ける」MVの問題点を考察
では、具体的にMVのどこが問題だったのか。
ここからは、具体的な問題点の考察をまとめています。
目から赤い液体(?)が出る・飛び散る演出
今回、夜に駆けるのMVが規制されてしまう最も大きな理由ではないかと考えたのがこれです。
動画のあらゆる場面で出てくる「目から赤い液体のようなものが出たり、飛び散ったりする演出」です。
もちろん、動画の内容としてはこれは“涙”だったり“歌詞に合わせた演出の1つ”なのですが、それは私達が大人でそういうものだと理解できるからです。
ここで、先ほど紹介した今回の規制範囲を思い出してください。
「設定で制限がかけられているアカウント(主に子供たち)が規制範囲」でしたね。
つまり、何も知らない子供たちが夜に駆けるのMVを見た時に「赤い液体=血に見えてしまう可能性」がそこそこ高いだろう、ということ。
既に物心がついている私達からすれば、血を扱う演出は珍しいものではありません。
映画やドラマだけじゃなくゲームでもそうした演出はありますよね。
ただ、そういった演出がある作品には必ず「年齢制限」があります。
それを踏まえた上で、もう一度映像を見てみましょう。
私たちから見れば「動画の演出で赤色になっている涙」と認識できます。
子供たちから見れば「涙は透明だし、赤いから血だ!」と誤認識してしまう可能性があると思いませんか?
加えて、大人であったとしても単純に血(あるいは血を想起させるもの)が苦手だという方は一定数いますからね。
そういった意味での「一部の視聴者にとって攻撃的または不適切な内容」ということなのでしょう。
足を踏み外して高所から落下する演出
そして、冒頭に出てくる「足を踏み外して高所から落下する演出」です。
こうした演出が、「子供が視聴した時によからぬ方向へ理解し行動してしまう可能性を生んでしまう」と判断された線もありえます。
ツイッターでも、関連ツイートが1300リツイートを超えています。
物心がつく前のまだ何も知らない幼児であれば、これだけみんなが良いと評価しているものなんだと理解した時にマネをしようとしてしまう可能性も考えられます。
MV全体を通しても、内容が明るいものではなくシリアス調であることも原因ではないかと思われますね。
「夜に駆ける」のテーマとなった小説「タナトスの誘惑」
少し原因としては薄くなりますが、もう1つ理由として考えられるのが「夜に駆けるの歌詞テーマの元ネタとなった小説”タナトスの誘惑”」です。
夜に駆けるのMVを作成するにあたり、歌詞の元ネタとなった小説が動画の演出に与える影響は少なくないはず。
この小説「タナトスの誘惑」は、小説投稿サイト『monogatary』に投稿された小説です。
2020年5月時点で大学生だった「星野舞夜(ほしのまよ)」さんが投稿しました。
タナトスの誘惑は、画像の通りかなりダークな内容をテーマにした小説です。
先ほどの足を踏み外して落下する演出にも影響を与えていることは容易に想像できますね。
このタナトスの誘惑をテーマにしたことで結果的に夜に駆けるのMV演出も形作られていったと考えれば、原因の1つと言えるでしょう。
「夜に駆ける」のMVを見た子供が体調不良に?
そして、最後の理由は「夜に駆けるのMVを見た子供が体調不良を訴えたケースがある」ということ。
正確には、情報ソースとしては信ぴょう性が薄いので断言はできません。
ただ、これが事実で少なからず実際にこうしたケースが起こってYouTubeへ報告が行っていた場合は、規制対象となるのは時間の問題だった可能性もありますね。
「夜に駆ける」以外に過去に規制された曲は?
じゃあ過去に、今回の夜に駆けるのように規制対象となった楽曲はあるのかと調べたところ、
- ヨイトマケの唄 / 美輪明宏
- 悪いひとたち / ブランキー・ジェット・シティ
この2曲が規制楽曲となった過去があるようです。
「夜に駆ける」の規制にみんなの反応は?
最近のYouTubeオワコン化まっしぐらだけど大丈夫か
夜に駆けるに規制かけたり2本広告の片方15秒スキップ不可だったり
— もやし (@moyashidmp) May 30, 2021
YOASOBIの夜に駆けるが視聴制限なったって、あれ心中の歌やからか。。人気になると規制するねぇ。。
— るっくん (@TheChinmokuID) May 30, 2021
自殺を題材にした楽曲自体は数多存在するけど夜に駆けるが規制されたのは話題性による影響力、つまり出る杭は打たれるといったところだろうか。
— ✯arasuji✯ (@yukisanu) May 30, 2021
自分を励ましてくれる人の正しさに埋まらない距離を感じてしまう人も、支援の手を掴むことに絶望してしまう人もいるだろうから、「夜に駆ける」の歌詞に孤独を癒される人は多いだろうと思ってた。
けどコロナで家族心中が増えているから(YouTube内での)PV規制は理解できるかも…良いPVなだけに。— 矢倉 あゆみ (@babyish_guide) May 30, 2021
YOASOBIの夜に駆けるが、YouTubeで規制対象になったらしい。
心中自殺の曲だからってことだと思うけど、こういう表現で作られたものが「分かってくれる」から、むしろ生きようと思えるものなんじゃないのかなあ。
— 後藤大 (@gotodai0926) May 30, 2021
夜に駆ける、規制残念だなあ。難しいところよね
— さかにゃ(しめさば水産の青い方) (@boiledfish2357) May 30, 2021
夜に駆ける、規制されたそうだがPVやっぱリ心中してるってことで解釈あってたのかな
— みょん猫👻🙀6/23ソニアドDX配信! (@xmyonkoex) May 30, 2021
夜に駆けるのYouTube規制まとめ
- 夜に駆けるのMVが制限設定しているアカウントで視聴不可に
- 規制された理由は、おそらくMVの演出が原因
- 規制を受けたのはYouTubeの動画のみで、他サイトでは視聴可能
- MVの中で出てくる「目から赤い液体が出る演出」が誤認識を生むと判断されたかもしれない
- 高所から落下する演出も全体的に見てダメだと判断された可能性も
- 夜に駆けるの元ネタとなった「小説・タナトスの誘惑」に演出が影響を受けたかもしれない
- 夜に駆けるのMVを見た子供が体調不良を訴えたケースがあったかもしれない
- 過去に同様の規制を受けた楽曲は約2曲