金融商品取引法違反で逮捕された「ゴーン被告」ことカルロス・ゴーン被告。
2019年4月に保釈されたゴーン被告ですが、保釈条件には「出国禁止」もありました。
そのゴーン被告が、なんとレバノンへ逃亡出国していたんだとか…。
この記事では、ゴーン被告の逃亡出国に関する情報と、なぜゴーン被告が出国出来たのかについて情報をまとめています。
“出国禁止”のゴーン被告はレバノンへ逃亡出国していた
ゴーン被告が逮捕前に「ルノー」「日産」「三菱アライアンス」の社長兼CEO(最高経営責任者)を担っていたことはご存知かと思います。
ゴーン被告が金融商品取引法違反で逮捕されたのは2018年11月。
直後の2019年1月に特別背任罪で追起訴されていたりもしました。
その後、2019年3月5日に東京地方裁判所はゴーン被告の保釈の許可を決定。
計4度の逮捕をされたゴーン被告の保釈保証金は、金融商品取引法違反で「2億円」と特別背任で「8億円」の『計10億円』という莫大な金額。
保釈保証金のほか、保釈条件の中には海外逃亡を防ぐため「日本からの出国禁止」もありました。
しかし、ゴーン被告は日本の出国検査をくぐり抜けてレバノンへ出国・逃亡していたことが明らかになりました。
会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)が日本を出国したと海外メディアが報じている問題で、ゴーン被告が海外に渡航していた場合、保釈条件に違反することが分かった。
東京地裁が31日、ゴーン被告の海外渡航を禁じた保釈条件は変更されていないと明らかにした。
引用:https://www.sankei.com/affairs/news/191231/afr1912310006-n1.html
ゴーン被告が逃亡出国できた理由は一体…?
では、ゴーン被告がレバノンへ逃亡出国できた理由は一体なぜなのでしょうか?
空港には、当然ですが出国検査があります。
もしゴーン被告が日本から出国をしようとしても、本来であればその出国検査で引っかかり逃亡出来ないはず。
しかし、ゴーン被告の声明は「既にレバノンに居る」というもの。
今回、ゴーン被告の海外逃亡についての情報をまとめています。
ゴーン被告はプライベートジェットでレバノンへ逃亡?
ゴーン被告がレバノンへ逃亡出国した移動手段は「プライベートジェット」ではないかと言われています。
公共の空路を使えば、当然ですが出国検査に引っかかりますからね。
そうなると、海外へ逃亡するには必然的にプライベートジェットか船になります。
その中でも、今回のゴーン被告の逃亡出国に使われた移動手段として有力とされているのがプライベートジェットです。
ゴーン被告は楽器ケースに入って荷物に混ざって逃亡?
いくらプライベートジェットとは言えど、そのまま何もなく誰でも出国出来るわけでは当然ありません。
もしそうなら、プライベートジェットを持っている人であれば誰でも海外逃亡出来てしまいますからね…。
そんな中で、今回ゴーン被告がレバノンに逃亡出国した際に使われたのが「楽器ケース」だという報道もあります。
レバノンの主要テレビ局MTV(電子版)は12月31日、日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)は国籍を持つフランスの旅券を使い、楽器の保管ケースに身を隠す「警察映画のような経過で、レバノンに入国した」と報じた。
ただ、情報源は明らかにされておらず、信ぴょう性は不明だ。
引用:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191231-00000046-mai-soci
楽器の中でも、特に管楽器は大きな楽器も多いですよね。
ちなみに、↑の画像は大きな楽器ケースの例として「チューバ」の楽器ケースの画像を掲載しています。
そしてほかにも、「コントラバスのハードケース」がゴーン被告の逃亡出国に使われた可能性も海外で報道されているそうです。
こちらがコントラバスのハードケース。
コントラバスの楽器ケースは最大2mあるものもあり、ゴーン被告のような大柄な人間も入れてしまうほどの大きさです。
このように、人が入れてしまうような楽器ケースがゴーン被告のレバノン逃亡出国に使用されたのではないか、とされています。
警備会社が協力していた?
ゴーン被告が楽器ケースに入ってレバノンに逃亡出国する時には「警備会社」のようなグループの協力があったことも報じられています。
出国に際し、民間警備会社のようなグループの支援を受けたとしている。
情報源は明らかにしておらず、信ぴょう性は不明。
レバノン紙アフバルアルヨウムも「警備会社を使い、箱に隠れて密出国した」と報じた。
引用:https://www.sankei.com/affairs/news/191231/afr1912310020-n1.html
では、なぜわざわざ警備会社にも協力依頼する必要があったのでしょうか?
これは私の推測ではありますが、いくら大きな楽器ケースとはいえ中に人間が入っていれば運ぶ時におかしいと気づかれてしまう可能性を避けたのではないかと考えられます。
大きな的には楽器ケースに収まることが出来ても、人は物のように常に同じ形に均等な重さで固まることは物理的に不可能です。
それに、ゴーン被告は体格も太め。
体重はおそらく90kgほどはあるかと思います。
普通に考えれば一般的に楽器ケースで運ぶ楽器の重さではありません。
運び入れる時にも怪しまれずに、荷物の検査等も確実に引っかからないようにするには警備会社に協力を要請するのが最善策とゴーン被告は考えたのかもしれません。
ゴーン被告がメディアに出ることが出来る理由は外交特権?
また、ゴーン被告がレバノンへ逃亡後に発表した声明には「年明けから各メディアの取材に応じる」という内容も含まれています。
逃亡したゴーン被告が「レバノンに逃亡したことで、なぜ堂々とメディアに出ることが出来るのか」という疑問が残ります。
そこで関係しているのではないかと言われているのが「外交特権」です。
外交特権って?
お硬い言葉で難しく書かれていることが多いですが、要は「外交特権を持った人間はほとんどの罪の処罰を受けずに済むことがある」というようなものでした。
信じられないような権利ですが、実在する権利のようです…。
もちろん、ゴーン被告は日本で外交特権は持っていません。
しかし、ゴーン被告は「レバノン」「ブラジル」「フランス」という3ヶ国の多重国籍を持っています。
今回逃亡先となったレバノンで外交特権を持っているのでは、という推測がされているわけです。
タイミングを図った?
ゴーン被告がレバノンへ逃亡出来たのは逃亡するタイミングを図ったのではないか、ということも言われています。
秋元司議員が逮捕された報道は記憶に新しいことかと思います。
堀江貴文氏も、国の捜査員の大半が秋元司議員の調査へ出払っていて、手薄になったこのタイミングをゴーン被告は狙ったのではないかということを言われていました。
ちなみに、国会議員が逮捕されるのは10年ぶりのことです。
あくまで推測の域は出ませんが、確かに今のタイミングであれば手薄かも…という可能性として考えるには十分な見方に思いました。
ゴーン被告は今後どうなる?
4度も逮捕をされたゴーン被告。
保釈保証金の10億円を納付して保釈されたかと思いきや、気づけばレバノンへ逃亡出国。
そのレバノン滞在声明の1週間後には各メディアの取材等に対応するともしています。
今後のゴーン被告への対応はどうなるのか。
また、今後のゴーン被告はどうなるのか。
まず、海外へ逃亡されたことで日本の法律でゴーン被告を裁くことが難しくなりました。
その上で、国籍を持っているレバノンなどでの権利を主張されれば、さらにゴーン被告を罰することが難しくなります。
もしそうなった場合、保釈保証金の10億円はもちろん没収。
現状、今後ゴーン被告が日本へ自ら入国することでもない限りはゴーン被告に日本側から干渉することは出来ない可能性が高いという状況にあると思われます。